創生・新しい日本

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航空会社の過当競争への対応策

東京=大阪線で過当競争の具合が増してきたように感じる。

従来からの新幹線との競合に加え、スターフライヤー(SFJ)の参入による便数増が東京=大阪線における航空各社の収益を圧迫している。
SFJが参入便数の少なさを逆手に取り、空白の時間帯に輸送力を投入したことを受け、大手2社はその時間帯により輸送力の大きな機材を使用した便をぶつけるという「SFJシフト」をとった。
また、新幹線との競合を踏まえ、運賃をより引き下げることで一部では新幹線の運賃を下回る航空運賃が実現している。

過当競争の激化は「ドル箱路線」といわれる東京=大阪線の収益貢献をより薄くする。
高速鉄道は特に短距離の旅客流動を航空から奪う傾向が強いだけに、いずれ東京=大阪間の旅客流動から航空が完全に締め出される可能性もあり、対応が必要だ。

ここで航空がとるべき具体的な手法としては、交通経済学の観点からは①単位あたり輸送力の削減と便数増による利便性の向上、②都心→空港のアクセス、空港→都心のイグレスの質的向上、の2点が特に重要だ。

そして、マーケティング的視点からの追加的措置として③競合に対するサービス(ハード/ソフト)の付加価値向上、④プライシングの全面的見直し(上方・下方いずれも)、が必要となる。

過当競争においては特にプライシングが逆イールドの下降曲線を描く。
これでは短期的な競争には対応できても長期的には確実に収益を圧迫し、非生産的な"全面戦争"を煽ることになる。

こうした状況を回避するのに有効な知恵としてマーケティングがあるのであれば、それをより有効に活用した価格・サービス戦略の策定が欠かせない。
そうした点において、特に前掲の③にフォーカスした戦略をとったSFJの戦略はある程度評価できる。

が、同社について言えば絶対的に重要な①、②の視点が根本的に欠落しているがために(資金的な問題など已む無き事情があるにせよ)、今後同路線で厳しい戦いを強いられることは自明である。
ここに、寡占市場における先行者の絶対的な優位を見て取ることが出来るわけだが、規制に守られた限られた市場の中で過当競争が発生した際最終的に不利益を被るのは利用者だ。

結局は航空行政の自由化・規制緩和ラインに基づくより積極的な対応が求められることは言うまでもない。 (Y・K)


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(2007/08)
伊藤 元重、下井 直毅 他

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コメント


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それでも運賃水準は高くなっています

 まぁ、米国同時多発テロ前の水準に比べれば、の話ですが。
 東京=大阪の過当競争は今に始まった話ではなく、2003年7月ののぞみ大増発以来、常にJAL/ANAともJR東海という寡占者に対するジリ貧の戦いを強いられ続けています。一方で、燃油市場の大幅な値上がりや元々の高コスト体質等、背に腹は代えられない事情から特割や回数券などの売れ筋運賃は少しずつ値上げせざるを得なくなり、N700系の登場で新幹線の勝利が決定してからは、またもジリ貧の値下げに追い込まれています。
 新規航空会社の生殺与奪の権を大手航空会社が握っているのと同様、東京=大阪線の生殺与奪の権はJR東海が握っています。それならそれで、安定収益の望める路線に集中すればいいのではないかという指摘もありますが、JAL/ANAにはそうも言っていられない事情があります。これについて書くと長くなるので、別途トラックバックを送信致します。

五月原清隆 | URL | 2007年11月26日(Mon)17:48 [EDIT]


コメントありがとうございます

コメントありがとうございます。

最近感じるのは、大型機でえっちらおっちら旅客を運ぶ今の日本の大手2社のビジネスモデルに限界が見えてきたということです。2社も揃って求めている首都圏空港の容量拡大ですが、実現すればたちどころに彼らの競争力は失われるのではないかとさえ感じます。
私も定期航空輸送への参入を真剣に考えている一人ですが、タイミングを間違えなければ2社の寡占を崩すのはそう難しくないように思います。

newjapan(Y・K) | URL | 2007年11月27日(Tue)00:29 [EDIT]


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高橋名人 | URL | 2008年02月06日(Wed)03:27 [EDIT]


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[航空コラム]スターフライヤーにブルーオーシャンはあるのか

 さて、今後JALやANAにフルボッコにされるであろう事がほぼ見えているスターフライヤー関空線ですが、ibstokyo.comさんが新ブログでこんな記事を掲載しています。 ○創生・新しい日本 航空会社の過当競争への対応策 http://newjapan.blog33.fc2.com/blog-entry-6.html  東

五月原清隆のブログハラスメント 2007年11月27日(Tue) 05:11


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